隣には、俺の愛する女性が眠っている。
いや、背を向けて眠っている。
俺は天井を見つめながら、深くため息をつく。
本当なら腕の中に抱えて、彼女は俺に甘えて、はぁ~
俺の胸に重く、冷たいものがのしかかる。
俺は自分を責めていた。彼女に対して、男としての責任を果たせなかった自分に腹が立つ。
愛し合いたい、心から彼女を抱きしめたいと思っている。
それなのに、自分の身体が思うようにならない。
「また、だめだった。」
心の中で繰り返す言葉。目を閉じると、彼女の顔が浮かぶ。
彼女は優しく微笑み、何も言わずにそっと俺を包んでくれる。
しかし、その無言の優しさが痛い。自分が何かを欠いているような気がして、彼女に対する申し訳なさが胸を締め付ける。
病院に行くのはためらったままだ。たまたま失敗しただけ、調子が悪かっただけ、疲れていただけ、相手が悪いだけと無視し続けた。
彼女は俺がED気味である事に感づいていても、決してそのことを責めない。むしろ、彼女はそのことに触れず、ただ優しく手を握ってくれる。その優しさが、逆に重く感じる。
「俺は何をしているんだろう?」
何度も無力感を覚える。
彼女と過ごす時間は貴重で、彼女がそばにいることに幸せを感じる。
いつまでもこうしているわけにはいかない。
自分が変わらなければ、二人の関係も変わってしまう。
彼女にはもっと幸せを感じてもらいたい。
自分が男として、彼女を支え、愛し続けるためにはどうすればいいのか、答えを見つけなければならない。
